お香の老舗、薫玉堂さんの堺町101。
素朴な甘さの中に、どこか華やかさやモダンさを感じるお香。
公式には、”西本願寺門前町にたゆたう香りや、薫玉堂店内の香木や線香、陳列されたあらゆるものが融合した薫り。” の説明文。
出かけた先で、お香ショップの店員さんに勧められたのが出会いだった。
「薫玉堂さんのお香は、しっかり香るのでオススメです」とのこと。
お香の名前が地名だったりと、なんだか独特だ。
箱を開けた時に漂う香りが、なんだか上品で素敵だったため、購入を決めた。
種類が沢山あり、どれを試すか悩んだが、店員さんに勧められた堺町101から試してみる。
どうやらこれは、薫玉堂愛好者なら一度は手に取るスタンダードなものらしい。
どんな香りなのだろうか?
ネットの商品レビューをあさるが「甘やかでオーソドックスなお寺の香り」的なレビューが多く、イマイチ具体性に欠ける。
そもそも公式に、何の香りなのか明記されたおらず、レビューする側も何と表現して良いのかわからないのだろう。
だが、それが薫玉堂のお香の良さでもあり、先入観なくキャッチフレーズから情景を思い浮かべることができる。
とはいっても、好みの分かれるお香の世界で、初めて買うにはもう少し情報が欲しいところ。
なので、ここで深掘りしてみる。
火をつけてみる。
店員さんが「香りがしっかりしている」と言っていたので、強すぎないかと少し身構えていたが、思いの外穏やかで、安心した。
ベースになっているのは、おそらく白檀なのだろう、良い意味で和の線香の素朴さをがある。
その上に、何かの甘さと華やかさがのっている。
私的には、これは、ほんの少しパウダリーな花の甘さや華やかさに感じる。
この堺町101のキャッチフレーズに “薫玉堂店内の香木や線香、陳列されたあらゆるものが融合した薫り” とあるが、私は店舗にいったことはない。
薫玉堂さんのお香は、花の香りが多いが、花のお香がベースなっている店内の空気を想像した。
いずれにせよ、花々しい主張があるわけではなく、あくまで甘さの中に花がいるな、という程度。
花の華やかさがのっているお香は他メーカーにもあり、それでいて依然として和を貫いているようなものもあるが、こちらの堺町101は、和モダン。
イメージだが、大正ロマン的な、いわゆるハイカラなお姉さんから漂ってくるようなイメージだ。
うん、とても良い。
総評、口コミどおり、癖がなく万人受けし、普段使いも出来そうだ。
一箱あっても損はしない、自分をハイカラさんにさせてくれそうなお香だ。
日本のお香が好きだけど、少しモダンな華やかさのあるお香を求めている方に、オススメ。