無印のお香、ウッディーアンバー。
公式には、”アンバーの香りを中心にブレンドしたスパイシーで複雑な香り” の説明区。
しっかり複雑で、塩気や苦味を感じる落ち着いたアンバーの香り。
アンバーというと、香水のラストノートに使われているイメージだ。
香水のラストノートは総じて甘いので、アンバーは甘い香りだと認識している。
実際、アンバーの香りはバニラの様な甘さがあると言われる。
さて、香水ではなくお香のアンバーは、どんな香りなのだろうか。
火を付けてみると、塩気の効いた複雑な香り。
木のような、スパイスのような、甘みがあるようなないような… 複雑でオリエンタルな香りだ。
香水のアンバーの香りとは結構違うのだが、それでも「あ!アンバーだ!」と素直に感じた。
やはり香水とこちらのアンバーに、共通点のようなものがある。
なるほど、これがアンバーなのか。
甘味はあるが、思ったよりは甘くなく、複雑だ。
これは、どうやって言葉に表そうか。
まず、意外にも、そんなには甘くない。
アンバーにはバニラの様な甘さがあるらしいが、バニラ香は、複雑な香りに隠れてほとんど意識できない。
甘みはある、木の温かさもあるが、いずれにしろ香水のようなくどい甘さはではない。
他の要素は…
ウッド感はあるけど、全体が複雑すぎて、あまり主張してこない。
スパイスはいる気もするが、いたとしても一体何のスパイスなのかは不明。
わずかに墨汁感があるようにも感じる。
そしてそれらが体調や時間帯によってかなり感じ方が変わる。
複雑だ。
複雑だけど、人を選ぶようなほとでもない。
そして何より、塩気。
ちゃんと、塩気を感じる。
なんだ、お香って塩気を再現できるのか、凄い。
この塩気が、このお香で一番印象に残るところだ。
そんなよくわからない香りを無理矢理一言でまとめると、海岸の香木だ。
ってあれ?それって結局アンバーのことだよな…。
個人的にはリピートはしないだろうが、決して臭いとかではない。
そして、「何のにおいだ?」って考えながら何本か薫くうちに、何故か癖になってきた。
そんなこんなで、何日かに一度は、何故か薫いてしまう。
エキゾチックというか、オリエンタルというか…複雑なお香だった。
とりあえず、普通のウッディーに飽きた人、手に取って見てほしい。