お香の老舗、薫玉堂の、横浜一八七二。
公式には、”異国情緒あふれる港町のノスタルジックで清々しい薫り。”の説明区。
墨汁のような、レザーのような、動物のような… 独特な異国の香り。
薫玉堂さんのお香は、オリジナリティのある花の香りか、地名と年代をイメージしたものか、どちらかが多い。
花の香りは大体どれも好みで、フローラル系があまり得意ではなかった私が、買い集めようとしているくらい、良い香りだった。
さて、知名の方はまだあまり手付かずの中、この横浜一八七二はどうだろうか。
早速火を付けてみると…
嗅いだことのない、独特の香りが漂った。
ファーストインプレッションは「ジンギスカンだ!」。
な、何だろう… この香りは…
嗅いだことのない系統で、戸惑う。
墨汁やレザーがいる気がするが、それよりも強く感じたのは、動物感。
ラム肉だ、ジンギスカンの臭いだ。
そんなわけあるか?と思い、もう一度試したが、私の鼻にはどうしてもジンギスカンに感じる。
匂いの解釈は人それぞれだが、私にはそう感じた。
“異国情緒溢れる” というのは、ジンギスカンなのか…?
申し訳ないが、私にはダメな香りだった。
そもそも私は、墨汁やレザーのフレグランスの良さが全くわからない。
もしかしたら刺さる人には刺さるのだろうけども、ちょっと人を選ぶ気がする。
ただ、確かに他にはない香りだ。
墨汁やレザー系のフレグランスが好きな人だったら、もしかしたら刺さるかもしれない。