四季折々の香りを表現した、香彩堂のHANGAシリーズ、朝涼。
公式には、”メントール、ムスク等を調合した爽やかで瑞々しい香りです。”の説明区。
甘いムスクとほんのりメントール感のあるお香。
香彩堂のお香はもちろん使用したことがあるが、このHANGAシリーズははじめてだ。
約1000円で90本程度、結構リーズナブルなので、気に入れば普段使いしたい。
無メーカーの同価格帯のものだと、いささか不安感があるが、香彩堂さんなので、ちゃんと一定ラインのクオリティはクリアしてくれているだろうと期待。
世の中には色々なムスクフレグランスが存在するが、なんだかメーカーによって結構バラツキがあるように感じる。
あまり甘くない爽やかなものもあれば、パウダリーで甘いものもある。
ネットで調べるに、動物的な甘くてあたたかみのある清潔な香りと出てくるが、言葉では表現し難い。
そして、朝涼という言葉は、夏の朝の涼しい頃のことという意味だが、果たしてそれを、ムスクの香りでどう表現しているのだろうか。
火を付けてみると、甘い香りが漂ってきた。
甘すぎるわけではないが、朝涼の名からすると、思ったより甘めだ。
パウダリーさはあまり感じない。
フルーティフローラルのようにも感じる。
あれだ、無印のフローラルムスクのお香に似ている。
無印のフローラルムスクから、パウダリーさを引いて甘さ控えめにしたような感じだ。
そこにわずかにメントールがのってくる。
メントール感はあまり主張してこないし、毒にも薬にもならないような感じだ。
ムスクとメントールの組み合わせは意外だが、特別良い化学反応を生み出している感じはない。
そして、夏の朝の涼しさのイメージはあまり湧いてこない。
どちらかというと、春先の暖かい日の朝の方がマッチしそうだ。
メントールはともかくとし、香り自体に爽やかさはあまりな感じない。
なので、夏の朝に涼しさを感じたくて薫くには、ちょっとミスマッチかもしれない。
ただ、甘いお香、ムスクのお香としては、とても良い。
パウダリーさがあまりないせいか、くどくない。
そういった意味では、朝でも薫けてしまうムスクだ。
くどくなく、朝でも気軽に薫けるムスクをお探しの方に、オススメ。